« 獺祭 純米吟醸二割三分磨き | メイン | 自宅でタンドーリチキンなど如何 »
2004年07月10日
副鼻腔炎を手軽に予防する方法
小学校1年の頃に蓄膿症になり、けっこう長い期間、診療所通いしました。香港で手術してからは、一度も再発しなくなりました。
鼻が悪くなる人は結構多いと思います。私が編み出した、副鼻腔炎の予防法、また悪化させないで治すノウハウをご紹介します。香港での治療体験(私と息子)もおまけにつけましたのでお楽しみ下さい。
【普段から鼻腔を広げておく】
私の推測ですが、蓄膿や副鼻腔炎に成り易い人は、鼻の骨の形に問題があると思います。たぶん、骨の形の為に、鼻の気道が普通の人より狭いか、ボトルネックが生じやすいと思うのです。風邪などで鼻の気道にボトルネックが生じて塞がり、そこに炎症を起す細菌が繁殖して副鼻腔炎がはじまるのではないでしょうか。
逆に、いつも鼻腔の風通しがよければ、副鼻腔炎にはなりにくいわけです。そこで、このボトルネックを生じにくくするために、鼻腔を拡張するように努力します。
その方法ですが、異物を入れると痛いので、自分の小指を使います。左右の鼻の穴へ順番に小指を突っ込み、少し奥まで押し込んで穴を広げるようにします。鼻の穴の上側は軟骨なので、私の場合には軟骨が「メキッ」と音がして、穴が広がったような感じがします。指がひっかかり痛い場合は、潤滑剤として、泡立てた石鹸等を指につけるとよいかも。
余談ですが、副鼻腔炎や蓄膿になりやすい構造的特徴(鼻のまわりの骨、鼻腔・副鼻腔の構造など)は、子供に遺伝する可能性があると思います。親子で顔が似るという事は、顔の骨格(内部構造)も似ているわけです。両親のどちらかが副鼻腔炎や蓄膿を患った経験がある場合、子供もそうなりやすいかもしれません。鼻腔まわりの構造が似れば、この病気になりやすいわけですよね。
そういう訳で、子供が風邪をひいたあとは注意して下さい。5-6歳の子供は副鼻腔炎で頭が痛くても、あまり痛いとは言わないようです。うちの子供もそうでした。頭をぶつけてレントゲンを撮ったときに、鼻腔周りに白い線があり、副鼻腔炎とわかりました。小さいときに副鼻腔炎になって気づかないと、頭痛などの為に集中力が失われたり、イライラしたりするかもしれません。
【鼻腔内を殺菌する】
風邪などで鼻腔内に炎症が起きると、小指を入れたときに、穴がいつもより狭くなったような感じがして、いつものように小指が奥へ入らないときがあります。あるいは、風邪が治ったあとも左右どちらかの鼻腔が詰り気味になる場合もあります。
こういう時は、私は鼻腔を殺菌するようにしています。殺菌液は下記の方法で簡単に作成できます。
薬局でナザルスプレー(鼻詰りをなおす鼻スプレー)を買ってきます。
ナザルスプレーの液を捨てて、中を、清潔なミネラルウォーターで洗います。
熱湯消毒したコップにうがい用イソジンを入れ、ミネラルウォーターで薄めます。
ナザルスプレーに上記液を入れて出来上がりです。
小指にイソジンをつけて、鼻腔内に入れてみて下さい。結構しみると思います。鼻腔の奥はもっとしみます。イソジンとミネラルウォーターの比率は、各自、我慢できる限界くらいのところにします。
私は、最初はイソジンではなくてシーブリーズを使っていました。こちらの方が鼻腔へのしみ方が気持ちよいのですが、安息香酸とか、体内に吸収されると体に悪そうなものが入っているので、いまはイソジンにしています。
【鼻が痒くて鼻くそをほじってしまう】
大人も子供もそうですが、鼻くそをほじってしまう人は、実は鼻腔(といっても鼻の入口近く)が痒いのでは思います。痒くなったり、ほじるほど鼻くそがたまる原因は、鼻腔内の細菌のせいではないかと思っています。
鼻くそを穿っていると、だんだん鼻腔内の粘膜が傷つき、炎症を起して、これまた副鼻腔炎の原因になるかもしれません。
そこで鼻腔(鼻の入り口)が痒くなり、鼻くそを穿りたくなったときには、小指に抗生剤軟膏を少量つけて、かゆいところに塗ります。ついてに、小指がとどく範囲の鼻腔の奥にも塗ります。
抗生剤軟膏を塗ると、たちまち痒みが止まり、鼻くそも溜まりません。
抗生剤軟膏には、オイメント(無色、無臭のクリーム状)とクリーム(白色、比較的強い香りのクリーム状)があるようです。鼻腔内に塗るので、できれば無臭のものにしています。
私がいま使っているのは、硫酸ゲンタマイシン、硫酸ポリミキシンB
が入った軟膏(オイメント)です。
この抗生剤は、重症の火傷などで長期間広範囲に使用して失明などの副作用があるようなので、なるべく少量を短期間だけ使うようにしています。
試したことはありませんが、オロナインなどの普通の殺菌軟膏でも効果があるかもしれません。日本では、抗生剤軟膏は薬局で気軽へ買えないと思いますので、耳鼻科のお医者さんに処方してもらうしかありませんね。
【副鼻腔炎になってしまったら】
上記のような努力にもかかわらず、眉間のあたりが重くなってきたり、頭を下にすると眉間のあたりに頭痛がしたりという症状になったら、副鼻腔炎の症状と思います。こうなったら抗生剤の服用が威力を発揮します。
ニューマクロイライド系 : クラリス錠(クラリスロマイシン)、リカマイシン(ロキタマイシン)等
ニューキノロン系 : シプロキサン(塩酸シプロフロキサン)、バクシダール(ノルフロキサン)等
上記で、クラリスロマイシンとシプロフロキサンは、私が使った事がある抗生剤です。お薬のリンク先にある適用範囲を見て下さい。副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、肺炎など広範囲にわたって適用可能です。飲み残した抗生剤をとっておけば、危急のときにかならず薬に立つと思います。
【治療をする】
私が子供の頃は、ネブライザー治療が主でした。何回も何回も診療所へ通うのが苦痛でした。それにネブライザーを鼻に押し付けて、椅子に座っているのは、子供の頃の私には大変屈辱的でした。うちの子供の場合、抗生剤(オーグメンチン)等の薬の服用だけで、3週間くらい(通院3回)で完治しました。
副鼻腔炎がある程度進行した場合、ネブライザーによる抗生剤の噴霧は、副鼻腔の中に直接届きにくいと思います。このような間接的な手法では、治療期間が長期化してしまうと思います。
ところで香港で私が(15年前に香港で)通った耳鼻咽喉科の医者は、たいへんにダイナミックな外科的手法をとりました。キリのように先がとがった細い鉄の棒(中空になっている)を鼻腔から副鼻腔へ貫通させ、棒の根元に管をつないで、温水を直接に副鼻腔へ流し込んで、膿を洗い流しました。
このキリ棒が骨の薄いところを破って副鼻腔へ貫通するときに、メキメキという音が聞こえるのです。また、温水が入ってきたときに副鼻腔内の圧力が高まり、目が内側から飛び出しそうな感じがイヤでしたね。
そのかわり治療期間は3週間くらいで、通院6回くらいで完治したと思います。
ところが毎年夏頃になると、毎年副鼻腔炎にかかりました。3年目に通院した時に、このお医者さんから手術しようと言われて決断しました。(そのお医者さんは高齢で、カルテを書く手が震えており、この手で手術するのかと思うと結構ビビリました)
【鼻の手術をする】
今はレーザーを使って、鼻腔内のボトルネック箇所を切り取ったりしているようですが、私の時には古典的な方法で、鼻の骨を削りました。
香港では、通院している診療所の医者が、契約している病院を借りて手術をする事ができます。私もそうでした。手術はバブテストホスピタルというキリスト教系の大きな病院で行いました。
手術の前日の夜に病室(個室をゲット)に入り、その夜に手術を行いました。手術前に病室で注射を打たれ(ると急に不安がなくなったので精神安定剤でしょうか?)、手術室では全身麻酔されて、気が付いたら病室に戻っていました。目が覚めたとたんに顔に激しい痛みを感じて、看護婦を呼ぶボタンを連打しました。
夜間に痛み止め注射を2回打ってもらって、翌朝には耐えられるくらいに痛みが収まりました。しかし顔の左側がボールのように腫れ(手術したのは左側の鼻腔)、どす黒い血がカテーテルからベット脇のビニール袋へ流れ続けました。
術前は3日くらいの入院予定でしたが、顔の腫れが引かなくて結局5日間入院しました。香港の病院は、病院内の食堂から出前をとるほかに食事がありません。ところが食堂の飯がまずいので閉口しました。料理を持ってくる彼女も家族もいません。そこで見舞いに来られる方々に、アイスクリームとか、どこそこの料理屋の太巻きとか、いろいろとお願いして空腹をしのぎました。
退院後に気づいたのは、上の歯茎(から鼻の周辺にかけて)の神経が麻痺していました。上口びるの奥を切り開いたときに、神経がぜんぶきれちゃったのだと思いました。あれから15年、神経はかなり戻りましたが、完全ではないようです。
神経が切れたせいか、虫歯治療するときに歯をけずっても、昔ほど痛く感じなくなったような気がします。気のせいでしょうか。
【手術後の状況】
さて、左の鼻腔を手術してからは、一度も重い副鼻腔炎にはなっていません。手術した左の鼻腔が風邪で完全に塞がることはめったになくなりました。右側の鼻腔は時々塞がりますが、ナザルスプレー容器でイソジン噴射すると、たいがい良くなります。
という事で、やはり手術してよかったと思います。
投稿者 bobby : 2004年07月10日 10:24
Trackback Pings
このエントリーのトラックバックURL:
http://blue.hkisl.net/cgi-bin/blog/mt-tb.cgi/24
コメント
鼻づまリンクさん
リンクありがとうございます。ところでリンク先のアドレスを、下記に変更して頂けますでしょうか?アーカイブの設定を変更しましたので。http://blue.hkisl.net/mutteraway/archives/000041.html
宜しくお願いします。
投稿者 bobby : 2004年08月21日 09:44
遅くなりましたが,リンクを修正させていただきました。
なお、今後ともよろしくお願いいたします。
投稿者 じゅん : 2004年10月05日 14:15